診療のご内容MEDICAL
睡眠時無呼吸症候群(いびき)
いびき・睡眠中の無呼吸の治療
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠中に空気が鼻やのどを通る際に、空気の通り道(気道)が狭くなって出る音がいびきです。
何らかの原因で空気の通り道(気道)が完全に塞がってしまうことにより無呼吸(10秒以上呼吸が止まった状態)がおこります。
睡眠時無呼吸症候群の多くは睡眠中にいびきが止まり、その後一気に空気を吸い込むことを繰り返します。
睡眠時無呼吸症候群(いびき)の症状
症 状
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中の問題が日常生活に様々な支障を来します。
下記のような症状をお持ちの方は、一度当院に受診ください。
起床時
- 熟睡感がない
- 口が乾いている
- 頭がスッキリしない
- 起床時に頭痛がある
昼間
睡眠時間を確保していても
- 運転中に眠くなる
- 会話していて眠くなる
- 集中力が続かない
睡眠中
- 激しいいびきをかく
- 呼吸が止まる
- 何度も目が覚める
- 寝汗をよくかく
- トイレに起きる
合併症
睡眠時無呼吸症候群は、頻繁に起こる無呼吸により血液中の酸素低下、中途覚醒(脳の起床)による睡眠の分断等により、多くの生活習慣病の合併症を引き起こす事が明らかになっています。
合併症
睡眠時無呼吸症候群を放置するとさまざまな合併症や交通事故、それに生命を脅かす原因となります。
下記の原因の一つに睡眠時無呼吸症候群であることが指摘されています。
睡眠時無呼吸症候群(いびき)の原因
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)の病態で、ほとんどを占めるのが、舌根部が沈下することや扁桃腺肥大、気道周囲の脂肪から上気道(空気の通り道)が塞がる、または部分的に狭くなる事で起こる閉塞型睡眠時無呼吸症候群です。
いびきをかく人の7割に閉塞型無呼吸症候群が隠れていると言われています。また小柄な女性の方でも、下顎が小さい事や加齢による呼吸筋活動低下から、閉塞型睡眠時無呼吸症候群を隠し持っている人もいます。
正常な状態
睡眠時無呼吸症候群(閉塞型)
睡眠時無呼吸症候群(いびき)の検査と治療
検 査
無呼吸の原因になる病気がないかどうかを問診し、鼻やのどの診察します。
呼吸の状態を判定する簡易モニター機器の貸出しをさせて頂きます。自宅で指先や鼻にセンサーをつけ、眠っている間のいびきや呼吸の状態を調べます。普段と同じように寝ている間にできる簡易検査ですので、お子様でも簡単に検査を受けることができます。
検査スケジュール
STEP.1
受診
(問診・診察)
STEP.2
自宅にて簡易検査
(2日間)
STEP.3
機器の返却
STEP.4
受診
(検査結果説明)
治 療
睡眠時無呼吸症候群の治療法には、様々な方法がありますが、最も代表的な治療法はCPAP療法です。ほかの治療法に比べて治療成績が良いとされています。検査の結果によっては、保険適応で治療が可能です。
当院では、CPAP装置のデータを遠隔にてモニタリングを行うことができます。他の病院やクリニックからの紹介・転院につきましても対応可能ですので、お気軽にご相談ください。
CPAP療法の効果
睡眠時無呼吸症候群が原因で血圧が上昇している場合においては、降圧(血圧を下げる)効果の報告もあります。
ほかにも下記のような効果が期待されます。
- 心血管障害による死亡率の改善
- 高血圧の改善
- 認知症進行の抑制
- 糖尿病の発症リスクの軽減
- 昼間の眠気改善
- 夜間頻尿の改善
- いびきによる不快の軽減眠気による事故防止