診療のご内容MEDICAL
嚥下障害
喉の疾患と治療
嚥下障害
私たちは食べ物を食べる時、口の中で食べ物をかみ砕き、舌でのどの奥に送り込んで飲み込み、食道を通って胃へ食べ物を送り込みます。
何らかの原因で、この「食べる」過程が上手くいかず支障が起こっている状態が嚥下障害です。
嚥下障害の症状
- 飲み込みにくい
- 食事をした時に喉が詰まった感じがする
- 食事中や食後に痰がよくからむ
- 咳をする
- 食事をすると疲れる
- 食事に時間がかかる
- 食べ物や胃液が口の中に逆流する
- など
嚥下障害が起こると、誤って食べ物が気道に入り誤嚥性肺炎を引き起こしてしまうことがあります。
我が国の死因の第3位である肺炎のおもな原因として、 高齢の方の多くがこの嚥下障害と言われています。
嚥下障害の検査と治療
検 査
鼻からファイバースコープを入れて、咽頭や喉頭に異常がないかを診察します。簡易な嚥下機能評価をさせて頂き、嚥下障害が認められた場合は、より精密な検査ができる病院を紹介します。
治 療
治療法は、栄養摂取の状況や嚥下障害の程度により様々です。
軽度の場合は食べ物の形状を変えたり、食べ方を工夫するだけで良い場合もありますが、ある程度の障害があり、十分に栄養摂取ができない場合は他の栄養補給法を検討していきます。